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オトナにもオトナじゃないときもあるけれど・・☆思春期のこどもとの向き合い方

オトナが・・いつもオトナなときばかりじゃないこともあること

いつから・・わかったんだろう?

いつ知ったんだろう?

オトナにも悩みがあったり・・しんどい日もあることはわかるけれど

ほんとうの意味でわかるようになるのはこどもからするとすごくすごく先・・

幼稚園・・小学校低学年・・・

親に・・先生に・・しんどい日もあることはなんとなくはわかっていたけど

世間は・・地球は・・「じぶん」だけを中心にまわっててほかの人に自分といる間以外のほかの時間があることなんて・・ほとんど想像できなかったな・・。

だから先生はすごく先生で・・親は大きな人で親で・・大人で・・

そう思ってたんだよね・・。

思春期に入り・・背が伸び身体のあちこちが成長してきて・・大人も理不尽なことをこどもにいったり

理不尽なことで子供を叱ったり・・感情や体調で接し方が随分違って

かってなんだ・・こっちにはあやまりなさい!っていいながら

自分はあやまらないんだ・・ずる~い・・なんてことに気づいたり・・

・・そうだったよね・・そうだった・・。

わたしもそうだった・・親も先生も大人にも大人にはみんなそれぞれに大変なこともあるんだよね

オトナにもオトナじゃないときもこともあるんだよね

でもね・・こどもにだって大変なときもあるんだよ・・わかってね・・大人たち・・

あ~あ・・またテストの成績悪かった・・

もう数学なんてわかんない・・英語・・大嫌い・・授業ちんぷんかんぷん・・

学校行くと眠くなる・・ああ・・つらい・・・

この成績親に見せなくちゃいけないんだよね・・

あ~あ・・また言われちゃうな・・ためいきつかれちゃうな・・

勉強しないからよ!・・わからないときには先生に聞きなさい!

・・そう・・勉強しないから・・でも勉強ってどうやってするのかよくわかんないかも・・

先生にきけっていったって・・何きいていいのかわかんないや・・

でも・・こういうと・・授業聞いていないからとか・・あんたがしっかりしてないからとか

あれこれどうせ言われるから・・めんどくさいし・・言い返すのも面倒

どうせわたしが努力してないのが悪いっていわれるんだよね・・

下のきょうだいたちは優秀で・・テストの成績もいい・・お母さんだから弟や妹のことばっかり褒める

わたしが何かたまにちゃんとしても「お姉ちゃんだからそれぐらいできてあたりまえ」

わたしができないときには「お姉ちゃんのくせにこんなこともできないの?」

好きでお姉ちゃんになんて生まれたわけじゃないのに・・生まれる順番選べるんならば下の子か

ひとりっこに生まれたかったよ・・お母さんよりもっと優しいお母さんの子に生まれたかった!

・・こんなこといえないや・・いえないから黙ってる・・だってお母さんにだっていいところあるもんね・・

そんなとき・・

学校から電話がかかってきた・・うっかりしてたわたし・・

学校の発表会の練習!休日にあるのに忘れてた・・・。

しまった!!

気づいた時には遅かった・・携帯電話口でお母さんぺこぺこあやまってる・・

電話を切ったら鬼の形相でこういった

「あんたは・・いっつも迷惑ばっかりかけて!」

「あんたみたいな子いらない!あんたは失敗作や」

「成績も悪いし!こんなんもちゃんとできへん!あんんたなんかいらん!」

・・・・・プチン・・・・・・

わたしのなかの何かが音を立ててきれていった・・

無言のまま・・飛び出すように家を出た・・

学校にむかった・・練習中も上の空

練習を忘れてたわたしが悪いけど

でも家までしょっちゅうかけてくる担任の先生のかおをみると無性に腹が立った

先生に怒るのも筋違いだけど・・お母さんに・・お母さんの携帯にまでかけんでもええやんか!!

日頃はじぶんたちで解決しなさいといいながら親にいいつけて!

ひどい!

・・でも何もいえない・・・

失敗作失敗作あんたなんかいらん・・・いらん

さっきお母さんにいわれた言葉が頭の中でこだまする・・

家に帰りたくない・・あんなおかあさんに会いたくない

あんな家・・いたくない・・あんな家で生まれたことを後悔してる

もう帰らない・・・

環状線・・おりずにぐるっとまわった・・再び・・天王寺・・

ぐるっともう一周のりつづける・・

親に腹立つこと言われたマジうざい・・あんな親いなくなればいいのに!

家出中・・家には二度とかえらない・・

Mixiでつぶやいてみた・・

書いたら少しスッキリした・・

スッキリした・・スッキリしたら覚悟がきまった・・

わたし・・帰らない!

時間は午後18時・・少しおなかもすいてきた・・財布の中を見る

350円しかない・・ああ・・・お小遣いおいといたらよかった

これではネットカフェにもいけないや・・どうしよう・・・

定期はあるから・・このまま電車でぐるぐるまわるか・・

「財布の中350円・・ネカフェにもいけない・・でも帰らない!駅で寝る」

つぶやいた・・

環状線3周目・・3周に一回・・車庫で点検があることがわかった・・おろされた・・・

21時・・おなかすいた・・携帯の電池もなくなってきた・・マクドに入って充電する

ジュースをかった・・・100円ちょっと使った・・後・・230円しかない・・

友達がわたしのつぶやきに気が付いた

「寒いし夜遅いから家に帰りや!」

「お母さんにひどいこと言われた・・」

「なんていわれた?」

・・そりゃひどい・・家出もしたくなるね・・で・・これからどうするの?

駅で寝る・・

駅は締め出されるやろ?とりあえず帰ったほうがいいんじゃないの?心配してるできっと親も

連絡ぐらいはしたのか?

してない!するぐらいならのたれじんだほうがましだ!!

さっきから携帯が何度も着信している父から・・母から・・おばあちゃんからだ・・

メールもぶんぶんなっている

「どこにいる?」「かえってこい」父からだ

母からは「早く帰りなさい!」

これだけだ・・うっとおしい・・かえるもんか!

でもお金もない・・いくところもない・・高校生の自分は何もできないんだ・と言うことに気づいた

天王寺の街を少しうろついてみる

制服のまま・・・じろじろ見る酔っ払いのおやじもいる・・きもい・・

友達からメールきた・・「変なおやじには絶対に声かけられてもついていくなよ!」

「家かえり!」

・・心配してくれてるのはわかった「ありがとうついていかない」

「うろうろすると危ないよ」

しきりに連絡をくれる・・友達からのメールが唯一の救いだった

ほっとした・・。

環状線再びゆられ・・もう3周・・時刻は22時をすぎた・・

次第に酔っ払い客も増え・・ドアがあくたび寒くなってもきた・・

親からは相変わらず携帯はなる・・でも・・失敗作・・いらん子なわたしなんかいらんくせに・・

そう思うと悲しくて悲しくて腹が立って腹が立って・・なんだか情けなくて自分が嫌でつらかったくるしかった・・。

22時50分・・友達からメールきた・・「親に連絡したか?」「しない!するぐらいだったらしんだほうがましだ」

「うちくるか?」「こい!いまから電車のってうちにこい!」「~線にのりかえろ・・電車代・・210円でつく!駅ついたら改札出て電話してこい!必ず来い!待ってる」

・・気づいたら・・指定された電車にのって・・その駅におりていた・・

寒くておなかもすいて・・でも悲しくて・・気分悪くて自分が嫌でどうしようもなくてそんな感じだった

駅で電話した「タクシー乗って!~を右に~を左にそこに行く!タクシーのりなさい!」

いわれるままにタクシーのった・・タクシーなんてひとりで乗ったの人生はじめてだった・・でも乗った

のるしかなかった

ついたら友達が立っていたパジャマに上着だ・・23時半・・

タクシー代を財布からだし払ってくれた

腕をつかまれた・・つかまれると涙があふれた・・あふれてとまらなかった

明かりがついている友達の家・・玄関あいた・・靴をぬがされ押し出されたリビングのあかりの中

パジャマのお母さん・・笑って

寒かったでしょ?うがいしておいで・・

洗面所でうがいさせられた・・あったかい部屋・・あったかい・・あったかすぎて泣けてきた

ラーメンでいいかな?おなかすいたでしょ?

あったかいラーメン出てきた・・野菜切ってある・・ネギ入ってる・・・

すすったら・・目の前涙でくもって麺がよくみえなかった

お風呂もいれたから入ってね・・お湯はあなたのためにいれたからちゃんとつかること1分でも!!

もったいないからね

お母さん笑ってそういった・・

はしを動かして食べたいのにおなかすいてるのにはしがすすまなかった・・

泣けて泣けてすすまなかった・・

お母さん・・二階にきえてった・・

友達にあれこれきかれたお母さんに言われたこと全部話した

「それはひどいな」

「いらん子なんていわれたらショックやな・・」

「それは家でもしたくなるよ」

友達のお母さん・・その言葉を聞いて・・・

わたしの頭・・ぎゅってなでた

「つらかったね」

その言葉にぶわ~~って涙あふれてとまらなくなった・・声にならない声もでた・・ひっくひっく・・

あ・・ごめん!食べるの邪魔しちゃったね・・残していいよ夜遅いし太っちゃうもんね

食べれるだけ食べたらいいよ

笑ってお母さんそういった・・友達も笑った・・

ねえ・・環状線何周したの?

7周です・・

すごいね!え~~!環状線ってさ・・7周ずっとぐるぐるまわってるの?

お母さん面白い質問するから爆笑した

・・3周に一回車庫に天王寺で入ります

そうなんだ~~教えてくれてありがとう!

みんなで笑った・・少し元気出てきた

友達のお母さんこういった・・

「あのね・・お母さん・・おうちの方きっと心配されてると思うの」

「帰らなくていいからうちに泊まっていいから電話一本かけちゃだめ?」

・・・返事しなかった・・・

「うちにまた遊びにきてほしいから電話させてくれない?電話番号おしえて」

友達んちに迷惑がかかるのは嫌だった・・すでに迷惑かけてるけど・・

だからお母さんの携帯をおしえた・・

おばさんはメモをとった・・そしてにっこり笑った

お風呂あったかいよ、ぬくもってはいっといで!

あ・・おばさんの新品のパンツ袋に入ったのおいてるからあれはいて!少し大きいけどいいよね!

脱いだのそのままはくよりはね(^-^)

友達爆笑してた!!

お母さんのでっかいパンツ・・はいて明日学校か~~!あは~~!

わたしも笑った・・

お風呂場にはタオルと友達のパジャマと使い捨ての歯ブラシと・・袋にはいったパンツがあった・・

お風呂につかった・・ちゃぽん・・

・・23時55分・・・・

かえってこない娘に・・どんなに心配したかわからない・・両親・・

一本の留守番電話が携帯に入っていたことに気づく・・

「うちにお嬢さんとめていいですか?勝手なことしてごめんなさい」

「娘が泊まってほしいというので・・明日・・学校に時間にちゃんと送り出しますからどうぞご心配されないように」

「本来なら・・前もって許可をとってからとめないといけない・・おうちにおかえししなければならないのに・・」

「すみません・・・」

「どうか・・お嬢さんを許してあげてください・・うちが勝手にとめてるので・・」

そうはいっていた・・

もうしわけないきもちとともに・・どんなにほっとしたかわからない

ああ・・無事でいてくれてよかった・・

ああ・・何事もなくよかった・・

・・朝・・・

いってきます!いってらっしゃい!

また泊まりにおいでね!

今度は前もって許可とってからできればおいでね♪

待ってるね

おばさん・・笑顔で手をふった・・

また泣きそうになった・・。

お昼ごはん・・二つのお弁当があった・・わたしの分も友達のお母さんがつくってくれた・・

あけた・・手紙がはいってた

ビックリした・・

開いた・・

「お母さんを許してあげてくれない?オトナにもオトナじゃないこともときにあるんだ・・感情的になる日もあるの」

「家に帰ったらたった1度だけでいい・・・ごめんなさい・・そう一言だけつぶやいて・・後はだまってたらいい」

ただそれだけでいい・・そして・・また・・うちに遊びにも泊まりにもきてね

待ってるよ・・泊まってくれてありがとう!嬉しかったよ

・・涙があふれてとまらなかった・・友達がこういった

「こういうことするひとなのよ・・もう・・やだな・・・」

「今日は家に帰りや」

・・コクン・・うなづくわたしがいた・・

携帯電話がなった・・

むすめが・・ご迷惑をかけてしまって・・・

半泣きの女性の声だった・・・

「いえいえ・・それより勝手にとめてすみませんでした許可もなく・・」

・・涙あふれた声で電話口で声にならない声で女性は話した

「とめてくださってると電話で聞いてどんなにほっとしたか・・・」

「ほんとうに・・ほんとうに・・すみませんでした・・」

ありがとうございました・・

自分を責めている・・攻めていて苦しんでいる母親がいた

オトナも小さくよわい・・

オトナだって好きでオトナになったわけじゃない

だから小さくよわくもろい

すぐとんでいってハグしてあげたかった

だから電話口でハグをした

「ご心配されましたよね・・わたしもきっとそうです」

「お嬢さんいろんな話!学校のこと聞かせてくださって嬉しかった娘も喜んでました」

「泊まってくださったおかげで楽しかったんです」

「ありがとう」

「またきてくださるようつたえてくださいね・・また泊まりにきてほしいんです」

受話器ごしに・・嗚咽・・泣いているお母さんの声

お母さんにとってこの子は宝物

この子はかけがえのない子

失敗なんかじゃ決してない

いてくれて嬉しい・・

いてくれるだけで愛しい・・大切な大切な存在なのだ・・

そのことが伝わってきた

親子はときにすれ違う・・

お互いに大切なのに・・宝物のようにおもいあってるのに

ときに傷つけあい・・他人には決して言わないような心の傷をえぐるような言葉で互いにさしあうこともある

でも・・傷ついた心をさらけだしあい・・傷を癒しあい・・傷を手当しあうのも親子・・家族だ・・。

・・21時・・・

電話が再びなる・・

朝とは違う明るい女性の声

「娘と話しました。ありがとうございました」

「本当に・・ありがとうございました」

こころがほわんとあったかくなった・・・

あったかいミルクティ~を飲んだあとのようなそんな気持ちになった・・。

世の中にいらん子なんて誰ひとりいない

その子それぞれに良さがあり

誰がよくて誰が悪いなんてない

みんなみんな宝物☆

思春期のこどもは心の中にあらしや風がふいて

外の風がきつくてつらくて・・時に親にそのままその風をぶつけることもある

オトナもおとなじゃない日もあるけれど

でも・・あなたがいてくれて幸せなこと

あなたの親であることが嬉しいこと

照れくさくても・・恥ずかしくても・・いまさらだったとしても

感じさせてあげられる瞬間があれば・・きっとどんなつらい風にもたちむかっていける

ひとり・・乗り越えていける・・☆きっと☆