ブログの更新が滞っておりました~!
きゃ~!
さて・・・先日・・あれから30年!!
芸能界にいたときのことをブログ内で紹介させていただいたところ多くの方から反響を頂きビックリ
ということで・・
今後も時々は紹介させて頂こうと思います。
今回は第二弾です。
よく・・わたしが聴かれたり言われたりすることでもあるのですが・・
「写真にうつるのうまいですね!」と・・
これは・・裏返しますと写真うつりがいいと言われているとの解釈もありますね笑
誉め言葉だと思い素直に受け止めておきますが!
実は・・写真うつりの良い女の子に贈られる賞
オーディションでは「グランプリ」と「フォトジェニック賞」をW受賞しているので
うつりは・・やはり良い方なんだと思います。
ところで・・
この写真うつりなんですが・・
素人の普通の女のこだった時代と・・芸能界に入った後では・・もう・・ビルの20階と1階くらいの違いがあるんですよね・・。
そのお話を今日は昔のエピソードとともに紹介させていただきますね。
オーディションでフォトジェニック賞も受賞し・・
写真うつりはさほどは悪くない・・と思っていたわたしでしたが・・
プロの芸能人・・のみなさんとご一緒させていただき、一緒にポスターやスチール撮影がスタート・・
すると・・・いきなりの・・大きな壁が目の前に・・
「笑えない」「顔をつくれない」んです。
そうです・・いまの時代のようにプリクラやSNS世代で自撮りなどがかんたん・・撮り直しも何度も何度も動画でもできる・・修正も可能な時代とは異なり・・
昔は「写真を撮ったら写真屋さんに出して現像していた時代でした」
デジカメのようにその場でうつりを確認することもできない時代・・
カメラマンの腕も重要ですが・・被写体のうつる技術も求められた時代・・
みんな写真を撮られることにそんなには慣れていない時代だったんです。
素人の高校生からいきなりのオーディショングランプリ・・
会場の中でも写真うつりの良い賞を受賞できるくらいのうつり方が素人ながらできていた・・はずの私でも
そんな時代でしたのでうつり慣れているわけもなく・・
すると・・こんな感じで・・・
ひょ・・表情がつくれない~・・・。
先輩たちの口角の美しい上がり方!!
ステキな笑顔・・・・・
素人から・・選ばれたばかりなので、フレッシュでいいのかもしれませんが・・
ですが笑顔が全然違います・・。
さらには・・
ピンで写る写真なんてもっと・・笑えない・・
え・・笑顔が微妙・・・。
う~ん・・・自分で見て・・当時・・・つらくなることも多く・・
さらにはもちろんのことながらスタッフの方がたからも
「あやこは笑うのが下手」
「目に力がない」
それだけではなく顔の様々な部分・・パーツまでダメだしされるのです・・・。
笑えない・・眼に力がない・・表情をつくれない・・
ここがダメ・・ここがいまいち
芸能人は存在そのものが「商品」なので・・当然のことながら見た目を常に評価される・・
ダメだしももちろんあるんです。
昨日までごく普通の高校生だったわたしには初めての体験であり・・
見た目のダメだしな評価や表情をつくることに急にこたえること・・かなりつらく
「自分には向いていないのかも・・」
「先輩たちはすごいよな・・」
「自分とは世界が違う・・」
そんな風に思い・・自分の「できない現実」と向き合うことを避けたがり・・・
「仕方がないやん」ですませよう・・すませたいのですが
そうは許してもらえません・・。
表情を作れない中写真集の撮影があったり
特集ページの取材があったり・・
さらにはポスターの撮影まで・・・
何度も何度も撮り直し・・ダメだしされ
苦しく逃げ出したく・・やめたくなることも多々・・
事務所に所属していたわけではなく・・みぢかに相談できる人もいない・・
友人に話そうとしても・・「いいやん・・うらやましいわ」
かえる言葉はそういう言葉・・
「向いてない」と思いながらも・・
先輩芸能人のみなさんが「カメラを向けられた瞬間に一瞬で顔を切り替える技」に見とれ・・
すごいな・・どうやってあんなふうにするんだろう・・・
ある日・・主役の同じ関西出身の「◎野〇子さん」と休憩時間にお話させていただいた時に
◎野さんがカメラマンさんのカメラにさっと表情をかえられ目の前で美しく可愛くステキな表情で写られる姿を見たときに
「すごいですね・・写真に写られる時にすぐに表情をきりかえられて・・」と・・率直にお話させていただいたら
かえってきた言葉に・・感動してしまいました
「そうね~・・わたしも最初は笑えなかったんだよね」
「ひたすら練習してできるようになったのよ」
「今ではね!こうよ」と可愛いポーズと表情を目の前でやってみせてくださいました。
・・・か・・可愛い・・・本物のプロってこうなんだ・・
プロの技に衝撃を受け・・そして
「わたしも最初はわらえなかったんだよね ひたすら練習してできるように」
この言葉が頭にこだましました。
今でもこの言葉・・忘れません・・。
そこから・・どうにかこうにか撮影が終了しクランクアップ
撮影は11月~12月だったので高校生のわたしにはお正月お年玉の時期がやってきました
「ひたすら練習してできるようになった」あの言葉・・
そこで・・練習するために当時・・
100円均一もない時代でしたが・・
お年玉で頂いたお金のほとんどを・・「鏡」を買うことに使いまして
当時は神戸の伯母さんの家に下宿し、高校に通っていましたが
下宿の自分の部屋に
なんと!!鏡を30枚!!かっておきまくりました。
右横、右斜め上、右上、右足元、左斜め上、左上、左足元、左横
座った正面、たった正面、座って30cm正面真上、たって30cm正面真上、
背後たった正面、背後座った正面、背後30cm座って正面真上、背後30cmたって正面真上、背後足元30cmした、背後座って15cm下、
背後右横、背後左横、・・・・・・・・と・・・・・あちこちに鏡を置き・・
振り向いて笑顔を作る練習・・
上向いて笑顔を作る練習・・うつむいて笑う練習・・・エトセトラ・・・
ひたすら練習に練習を重ね・・
ベストスマイル、ベストショットがいつでもすぐに撮れるように・・
・・なれたんです・・
今でも・・47歳になってもその技はいかされています
「誰でも最初はうまくできなくて当たり前」
みんなみんなそうなんですよね
元々ちょっと得意なことがあったとしても
ひたすら練習したり経験を積んできた人からすると逆転することすら実は可能なこと
そしてその道の先輩から
上手い人・・先を行く人から素直に真摯に教わり学ぶことが上達への近道なんですよね
なんだってそうです
今でもこの時のことをずっとずっと心に刻み
どんなことでもひたすら練習し続けている私がいます。
写真うつりがいい♡と言われる
わたしですが・・
うつりが良くなるように努力している・・してきた・・というのが
実は・・ほんまのところ・・なんですね♡
それは偉大なる先輩
◎野〇子さんのおかげ・・
いまは写真を撮るのも撮られるのも大好きになれた
わたしになれました。
◎野さん・・ありがとうございました。
彼女は・・今もきっとすごい努力をされているんでしょうね・・お会いする機会があったなら
いつか当時の御礼とともにそんなお話もさせていただきたいものですね。